長崎・佐賀の海の近くで太陽光を載せるとき、何が問題になるか

海岸から500m以内は「重塩害地域」とされ、設置できないメーカーがほとんどです。知らずに載せると保証が効きません。九州の沿岸部で施工するときに、当社が必ず確認していることを書きます。

九州の事情2026年8月20日5分で読めます

長崎県は海岸線が長く、離島も多い県です。佐賀・熊本・鹿児島にも海沿いの町がたくさんあります。 こうした地域で太陽光を検討するとき、最初に確認しなければならないのが塩害です。

ここを飛ばすと、載せた後に「保証が効かない」ということが起こります。製品が壊れてからでは、どうにもなりません。

塩害地域には区分があります

メーカーによって基準は違いますが、おおむね次のように区分されています。

区分目安扱い
岩礁隣接地域波しぶきが直接かかる場所設置に不向き
重塩害地域海岸から200m〜500m以内設置不可としているメーカーがほとんど
塩害地域海岸から2km以内塩害対応の機種・架台を使えば設置できる場合が多い

この距離はメーカーごとに違います

「海から500m」という線引きは絶対的なものではなく、メーカーによって基準が異なります。同じ場所でも、A社は設置不可・B社は塩害仕様で可、ということが起こります。 だから「この土地はどのメーカーなら載せられるか」から考えるのが正しい順番です。

いちばん怖いのは、保証が効かなくなることです

塩害地域に対応していない機種を載せてしまうと、不具合が出てもメーカー保証の対象外になります。太陽光は20年30年使う設備です。10年目にパネルが劣化しても、 「設置場所が対象外」と言われれば、その時点で自己負担が確定します。

しかも塩害の影響は、載せた翌年に出るものではありません。数年かけて金具や架台が錆び、端子部分が腐食していきます。施工した会社がその頃まで残っているとも限りません。

錆びるのはパネルだけではありません

  • 架台と固定金具 … もっとも影響を受けます。ステンレスやアルミでも、材質の等級が足りないと錆びます。 塩害地域では対応した架台を使います。
  • パワーコンディショナ … 屋外設置型は塩害に弱く、屋内設置に切り替えるのが一般的な対策です。 接続箱も同様です。
  • ケーブルの端子・コネクタ … 腐食すると接触不良を起こし、発電量が落ちます。原因が分かりにくく、気づくのが遅れます。
  • 屋根そのもの … 海沿いの家は屋根材も傷んでいることが多く、パネルを載せる前に補修が要る場合があります。

当社が現地調査で確認していること

  • 海からの直線距離を実測し、どの区分に当たるかを判断します
  • その距離で保証が有効になるメーカー・機種を絞り込みます
  • 波しぶきが届く向きか(同じ距離でも、風向きと地形で条件が変わります)
  • パワコンを屋内に置けるか(置き場所と配線経路を先に決めます)
  • 屋根と既存の金物の傷み具合(すでに錆が出ていれば、その土地の実際の厳しさが分かります)

離島についても対応します

長崎県は壱岐・対馬・五島など離島が多く、これらの市町にも補助金の制度があります。離島は塩害の条件が厳しくなりますが、載せられないわけではありません。機種の選定と施工方法で対応します。渡航と資材搬入の段取りも含めてご相談ください。

「載せられません」と言うこともあります

岩礁隣接地域や、明らかに条件が厳しい場所では、お断りすることがあります。無理に載せて数年で錆びさせるより、そのほうがお互いのためだと考えています。

逆に、「海が近いからもう無理だろう」と最初から諦めている方もいらっしゃいます。塩害地域(海岸から2km以内)であれば、対応機種を選べば載せられることがほとんどです。まず調べてみてください。現地調査は無料です。

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。