蓄電池の国の補助金、2026年はどうなっているか

国のDR補助金は2026年5月29日に予算満了で終了しました。3月24日の開始からわずか2か月です。それでも蓄電池に使える制度は残っています。いま何が生きているのかを整理します。

蓄電池2026年8月20日5分で読めます

「蓄電池の補助金、まだ間に合いますか」というご相談が増えています。 結論から申し上げると、国の大きな制度は2026年度分がすでに終わっています。ただ、お住まいの市町村によっては、まだ使えるものがあります。

国のDR補助金は、2か月で終わりました

内容
制度家庭用蓄電システムのDR補助金(SII)
予算54億円
受付開始2026年3月24日
受付終了2026年5月29日(予算満了)

締切ではなく、予算が先に尽きました

上限60万円という大きな制度でしたが、54億円の予算が2か月で尽きました。締切まで日を残しての打ち切りです。補助金は「締切まで待てる」ものではありません。次の公募が始まったときにすぐ動けるよう、当社では毎朝、公募ページの状態を自動で確認しています。

あわせて、当社の地元である大村市の太陽光・蓄電池の補助も、申請期間内でありながら予算満了で終了しました。 「去年あったから今年もある」という考え方が通用しないことの、分かりやすい例です。

それでも受付中の制度は残っています

2026年8月20日時点で、九州6県の市町村には53制度が受付中です。 このうち蓄電池が対象になるものを、金額の大きい順に挙げます。

市町蓄電池の補助締切
福岡市機器費の1/2(9kWh未満15万円/9〜14kWh 30万円/14kWh以上45万円)2027年1月29日
佐賀県内(SAGAゼロカーボン加速化事業)対象経費の1/3・上限47万円(4.7万円/kWh上限)市町ごと
大崎町(鹿児島)・さつま町(鹿児島)一律15万円2027年3月13日/3月15日
筑紫野市(福岡)・太宰府市(福岡)2.5万円/kWh・上限10万円予算まで/2027年2月27日
垂水市(鹿児島)2万円/kWh・限度額10万円公表なし
みやま市(福岡)2万円/kWh・上限10万円2027年3月23日
大野城市(福岡)一律8万円2027年3月31日
大分市一律5万円2027年3月31日

金額だけで見ると福岡市が突出しています。14kWh以上の蓄電池なら機器費の半額・最大45万円です。 ただし太陽光とのセットが条件になっている点と、 申請から交付決定まで6〜7週間かかっている点はご承知おきください。

🔴 蓄電池「だけ」では使えない制度が多くあります

ここが最も間違えやすいところです。「蓄電池の補助金」と書かれていても、太陽光の設置が前提になっている制度がたくさんあります。実際に公式ページを読んで確認したものを挙げます。

  • 鹿屋市(鹿児島) …「蓄電池だけの導入は、補助の対象外です」と明記されています
  • 益城町(熊本) … 太陽光発電システム(10kW未満)を設置済み、または同時に設置する方が対象です
  • 大崎町(鹿児島) …「太陽光発電等と連携する未使用の蓄電システム」が条件です
  • 福岡市 … 太陽光の補助は「蓄電池等とのセットが必要」。逆方向の条件がついています
  • 久留米市(福岡) … そもそも蓄電池単体は対象外で、ZEH+等の住宅であることと国の補助金の交付決定が前提です

蓄電池だけを検討している方へ

いま蓄電池だけを新しく載せる場合、使える補助金はお住まいの市町村次第という状況です。 国の制度が復活すれば話は変わりますが、2026年8月時点ではそうなっています。太陽光をまだお持ちでないなら、同時に設置するほうが補助の選択肢は確実に広がります。

申請のタイミングに気をつけてください

多くの制度は「工事の契約前・着工前」の申請が条件です。 しかも市町によって具体的な期限が違います。

市町申請のタイミング
益城町(熊本)設置工事の2週間前まで。交付決定通知を受けてから着工
垂水市(鹿児島)着工前の申請が必要
筑紫野市(福岡)必ず工事着手前。着手後の申請は受付できません
大野城市(福岡)設置工事の完了後(事前申請は不要)
大分市設置後の事後申請・先着順
さつま町(鹿児島)設置・購入後の申請

着工前が条件の市町で工事を始めてしまうと、あとから申請しても受け付けられません。逆に大野城市や大分市のように完了後に出す制度もあり、どちらなのかを最初に確かめないと取り返しがつきません。

次の国の公募に備えるには

DR補助金は、次の年度にまた形を変えて出てくる可能性があります。 ただし前回は3月24日に始まり5月29日に終わりました。開始を1週間見逃すだけで、その年は不利になります。

当社では公募ページを毎朝巡回し、「終了」から「受付中」へ変わった瞬間を掴む仕組みを動かしています。 次の公募が始まったらすぐ動けるよう、お見積りと必要書類だけ先に用意しておくという進め方もできます。ご相談ください。

ご確認のお願い

この記事の内容は2026年8月20日時点で確認したものです。 補助金は年度ごとに変わり、予算に達すると締切前でも終わります。申請の可否・金額・条件の最終的な判断は、必ずお住まいの市町村の公式ページでご確認ください。

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。