契約したあとに「補助金が下りませんでした」と言われたら

補助金がある前提で契約したのに、あとから下りなかったと言われることがあります。「そもそも対象外だった」のか「申請したが通らなかった」のかで、話がまったく変わります。契約書の見るところ、話し合いの順序、無料で相談できる先をまとめました。

補助金2026年9月1日8分で読めます

補助金が出る前提で金額を見て、契約した。ところが工事の前後になって「補助金は下りませんでした」と言われた。

負担額が数十万円変わる話です。ご不安だと思いますが、順番に見ていけば、やることははっきりします。

🎯 最初にやることは1つだけです

「なぜ下りなかったのか」を、書面でもらってください。口頭の説明だけでは、次に進めません。不採択の通知や、審査の結果が分かるものです。

「下りなかった」には、2種類あります

ここを分けないと、話がかみ合いません。

どちらか中身見方
① そもそも対象外だった機器が対象の型番でなかった/申請の時期を過ぎていた/条件を満たしていなかった⚠️ 確認していれば分かったことである可能性があります
② 申請したが、通らなかった予算が尽きた/抽選で外れた🎯 誰にも防げません。制度側の事情です

②なら、工事をした側を責めても解決しません。話し合うべきは「では、この先の負担をどうするか」です。

①なら、話が変わります。いつ・誰が・何を確認したのかを聞いてください。 制度によっては、着工前に申請しなければならないものが大半です。補助金は「着工前」の申請が原則。間に合わなくなる典型例に、間に合わなくなる順序を書いています。

契約書の、ここを見てください

探すのは「補助金が下りなかったときにどうなるか」の記載です。次のような言葉で書かれています。

  • 「本契約は、補助金の交付決定を条件として効力を生じる」
  • 「補助金が交付されない場合、本契約を解除することができる
  • 「補助金の交付が受けられない場合、差額は注文者の負担とする
契約書の状態意味
🎯 交付決定を条件とする、と書いてある下りなかった場合の扱いが、あらかじめ決まっています。その記載どおりに進みます
⚠️ 差額は注文者の負担、と書いてある契約時にその取り決めをしたことになります。厳しい内容ですが、書いてあれば有効なのが原則です
🔴 何も書いていない契約そのものは成立しています。その前提で、話し合いになります

🔴 見積書と契約書の両方を出してください

見積書に「補助金 △○○円」と書かれているのに、契約書に何も書かれていないことがあります。そのときは、見積書が「補助金がある前提だった」ことの資料になります。捨てずに取っておいてください。

話し合いの順序

  • ① 書面をそろえる … 見積書/契約書/不採択の通知/申請の控え/やり取りの記録(メール・LINE)
  • ② 事実を確かめるいつ申請したのか。誰が出したのか。何が理由で通らなかったのか
  • ③ 説明と食い違いがないか見る … 「申請しました」と言っていたのに、控えが出てこないことがあります
  • ④ そのうえで、負担の分け方を話す … 🔴 この順番です。①〜③を飛ばして④から入ると、話がまとまりません

相談できる先があります

🎯 消費者ホットライン 188(いやや)

局番なしの「188」で、お住まいの地域の消費生活センターにつながります。相談は無料です。契約書・見積書・やり取りの記録を手元に置いてから電話すると、話が早く進みます。

「まだ揉めていないから」と遠慮なさる必要はありません。揉める前に聞いておくほうが、選べる道は多く残ります。

⚠️ 訪問販売で契約した場合は、別の道もあります

訪問販売の契約には、クーリング・オフの制度があります。法律で決められた書面を受け取った日から8日以内であれば、理由を問わず解除できます。期間や条件は状況によって変わります。日数が近いなら、まず188へ電話してください。

太陽光の訪問販売が来たとき、その場で決めないための3つ

🎯 次から、同じことにならないために

契約の前に、ひとこと聞いて、書いてもらうだけで防げます。

契約前に、この2つを書面に

「補助金が下りなかった場合、この契約はどうなりますか」
「申請はいつ、誰が出しますか。控えをいただけますか」
  • 🎯 交付決定を待ってから着工するのが、いちばん確実です。 工期は延びますが、下りなかったときに引き返せます
  • 申請の控えをもらう … 出したという証拠になります。もらえない理由は、普通はありません
  • 🔴 「必ず下ります」と言われたら、そこは書面にしてもらう … 決めるのは市や国であって、工事をする会社ではありません

受付中の制度と残りの予算は、九州の補助金 受付中マップにまとめています。契約の前に、ご自身でも一度ご覧ください。

当社の場合

  • 交付決定を待ってから着工します。工期は延びますが、そのぶん引き返せます
  • 下りなかったときの扱いを、契約の前に書面で決めます
  • 🔴 「必ず下ります」とは申しません。抽選の制度も、予算が尽きる制度もあります
  • 申請の控えは、お渡しします

まとめ

  • 🎯 まず「なぜ下りなかったのか」を書面でもらう
  • 「対象外だった」のか「申請したが通らなかった」のかを分ける。話が変わります
  • 契約書に「交付決定を条件とする」旨があるかを見る
  • 🎯 消費者ホットライン 188 は無料です。揉める前に聞いてよい場所です
  • 訪問販売なら、書面を受け取って8日以内はクーリング・オフができます
  • 🎯 次からは、契約前に2つ聞いて書面にする

「こう言われたのですが、どう見ればいいですか」というご相談だけでも構いません。工事のご依頼がなくてもお答えします。

状況について相談する

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。