補助金でいちばん多い失敗は、締切に遅れることではありません。締切より先に予算が尽きて、気づいたら終わっていた、というものです。
ふつう、残りの予算は外からは見えません。 ところが福岡県には、残りをはっきり数字で公表している市町があります。当社が九州6県の公募ページを毎朝確認している中で、これは珍しいことです。
残りを公表している市町(3件・いずれも福岡県)
- 福岡県 糸島市 … 2026年6月29日時点で残り2kW分。0になった時点で終了します
- 福岡県 大野城市 … 申請は設置工事の完了後です(事前申請は不要)。予算1,978万円のうち残り1,702万円(21件が交付済み)
- 福岡県 大木町 … 予算1,300万円のうち残り989万円(2026年7月21日時点)
数字が出ていると、いつ終わるかを自分で読めます
たとえば大野城市。予算1,978万円のうち、残りが1,702万円で、21件が交付済みと公表されています。ここから割り算ができます。
| 分かること | 読みかた |
|---|---|
| 使われた額 | 1,978万円 − 1,702万円 = 276万円 |
| 1件あたり | 276万円 ÷ 21件 ≒ 13万円ほど |
| 🔴 あと何件で尽きるか | 1,702万円 ÷ 13万円 ≒ あと130件ほど |
⚠️ もちろん、これは目安です。1件あたりの金額は設備の大きさで変わりますし、 申請の勢いも時期で変わります。 それでも「まだ余裕がある」のか「もうすぐ尽きる」のかは、はっきり分かります。
🔴 糸島市は、単位が違います
公表していない市町は、どう考えるか
福岡県で受付中は12件あり、 残りを公表しているのはそのうち3市町だけです。残りの市町は、外からは分かりません。
分からない場合は、過去の傾向で考えるしかありません。当社が見てきた範囲では、次の傾向がはっきり出ています。
- 🔴 人口の多い市ほど早く枯れます。長崎県で終了した6市町(佐世保市・島原市・諫早市・大村市・雲仙市・佐々町)は、 いずれも県内で人口の多いところです
- 年度の前半に集中します。4〜6月に申請が集まり、そこで枠の多くが埋まる市町があります
- ⚠️ 報道や口コミで話題になると、一気に減ります。「近所の人が使えたらしい」という話が回ると、そこから数週間で終わることがあります
国の補助金で、実際に起きたこと
「締切より先に終わる」は、たとえ話ではありません。2026年度の国の蓄電池補助金(DR補助金)で、実際に起きました。
| 日付 | 起きたこと |
|---|---|
| 3月24日 | 受付開始 |
| 5月29日 | 🔴 予算満了で受付終了 |
| 本来の締切 | 締切まで半年以上を残しての打ち切り |
54億円が、2か月で使い切られました。「まだ半年ある」と思っていた方は、その時点で使えなくなっています。
間に合わせるための逆算
補助金の多くは「着工前の申請」が条件です。契約してから探し始めると、たいてい間に合いません。
| やること | 目安の日数 |
|---|---|
| ご連絡 → 現地調査 | 3〜7日 |
| 現地調査 → お見積り | 1週間ほど |
| ご検討 → ご契約 | お客様のご都合 |
| 申請書類の準備 → 提出 | 1〜2週間 |
| 🔴 提出 → 採択の連絡 | 🔴 1〜2か月かかる制度もあります |
提出までで、早くても3〜4週間です。 残りが少ない市町では、この3〜4週間の間に枠が埋まることがあります。 🎯 「検討を始めた段階」でご相談いただくのが、いちばん取りこぼしがありません。
🎯 申請書類は当社で用意します
福岡県で工事を頼むとき
当社は長崎県大村市に本社があります。現地調査とお見積りは、福岡県でも無料です。長崎県内のお客様と、日数の扱いは変えていません。
福岡県で、とくに見ているところ
- 都市部の狭い敷地 … 足場を立てる幅と、隣地との距離を先に確かめます。 資材を下ろせる場所があるかどうかも見ます
- 玄界灘に近い立地 … 塩害の判定が要ります。メーカーによって 「海岸から◯m以内は保証対象外」という線があります
- 山間部の積雪 … 県内でも、年に数回まとまった雪が降る地域があります
まとめ
- 🎯 福岡県には、残りの予算を数字で公表している市町が3つあります
- 数字が出ていれば、あと何件で尽きるかを自分で読めます
- ⚠️ 公表していない市町は、人口の多さと時期で推し量るしかありません
- 🔴 締切より先に予算が尽きます。国の蓄電池補助金は2か月で終わりました
- 🔴 着工前の申請が条件。提出までに3〜4週間を見てください