メーカー保証と工事保証は、何が違うのか

太陽光や蓄電池には保証が2つあり、守る範囲が違います。雨漏りはどちらで直るのか。施工要領を外すとメーカー保証が効かなくなることがあるのはなぜか。引き渡しの前にそろえておきたい書類と、お客様への伝え方をまとめました。

判断のしかた2026年10月1日約7分で読めます

「保証が付いているので安心です」

この一言が、あとで揉める種になることがあります。保証は1つではなく、2つあるからです。そして2つは、守る範囲がまったく違います。

2つの保証は、守るものが違う

誰が出すか守るもの
メーカー保証機器のメーカー機器そのものの不具合。製造上の問題や、通常の使用での故障
工事(施工)保証工事をした会社取り付けに起因する不具合。固定、防水、配線など

分かりやすいのは雨漏りです。

屋根に穴を開けて金具を留める以上、雨仕舞いは工事をした側の仕事です。 パネルそのものが壊れていなくても、取り付け部分から水が入れば雨漏りします。これはメーカー保証では直りません。

🎯 逆に、機器の中身が壊れた場合は、工事会社ではなくメーカーの保証で対応します。 工事会社は窓口にはなりますが、直すのはメーカーです。

🔴 工事の仕方で、メーカー保証が効かなくなることがある

ここがいちばん大事なところです。

機器には施工要領が決められています。固定の方法、締め付けの力、使ってよい部材、 配線の取り回し。これを外して取り付けると、メーカー保証の対象から外れることがあります。

つまり「メーカー保証が付いている」ことと「保証が使える」ことは、同じではありません。正しく付けてあって、初めて使えます。

外れやすいところ

  • 指定されていない部材を使った(代用品・他社の金具など)
  • 設置場所の条件を満たしていない(通気・温度・積雪・塩害の地域など)
  • 組み合わせが認められていない(本体とパワーコンディショナの型が合わない)
  • 所定の手続きをしていない(保証書の登録、工事写真の提出など)

最後の「手続き」は見落としやすいところです。設置したあとに登録が必要な機器があります。 やっていなければ、物は正しく付いていても保証が始まっていないことになります。

引き渡しの前に、そろえておきたいもの

書類なぜ要るか
保証書(メーカー)機器ごとに出る。登録が必要なものは登録まで済ませる
工事保証の書面範囲と年数を文字にしておく。口約束だと、あとで食い違う
工事写真隠れてしまう部分の記録。何かあったときの根拠になる
施工要領にそって付けた記録メーカー保証を使うときに求められることがある
🔴 保証の年数と範囲は、機器と制度と時期によって変わります。この記事では具体的な年数を書いていません。必ず、その機器のその時点の保証書でご確認ください。

お客様には、どう伝えるか

専門的な話をそのままお伝えしても、かえって不安になります。伝えるのは、次の2つで足ります。

  • 機器が壊れたときと、取り付けが原因のときでは、連絡先が違うこと
  • 困ったときは、まずどこへ連絡すればよいか

窓口を1つ決めておくと、お客様は迷いません。「まずうちに連絡してください。こちらで切り分けます」と言えるかどうかが、 10年後の信用を分けると考えています。

当社にできること

当社は長崎県大村市の施工会社です。太陽光・蓄電池・エコキュートの工事を自社で行っており、業者様へ資材のご提供もしています。

資材をお求めいただく際に、その機種の施工要領や、保証を受けるために必要な手続きについても あわせてご相談いただけます。確実なことが言えない場合は、そのとおりにお伝えし、メーカーに確認します。

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。

ほかの記事

判断のしかた

台風で太陽光が壊れたとき、火災保険はどこまで出るのか

台風の損害は風災補償で直せることがありますが、経年劣化は対象外で、いくらから出るかは契約によって2通りあります。片付ける前に撮る写真、いつまでに請求するか、「保険で無料になります」と来た業者への向き合い方まで、順に説明します。後付けした設備の通知については、一括見積サイトの記事へご案内しています。

判断のしかた

床鳴りの原因は1つではありません。音の種類から見当をつけます

同じ「床鳴り」でも、ギシギシとカチャカチャでは原因がまるで違います。置床の釘、支持脚のボルト、接着剤の入れ忘れ、洗面所の枠との擦れ。マンションの床を施工する側から、音の種類ごとに何が起きているかを書きました。🔴 ご自分で直すことは、あまりお勧めしません。その理由も書いています。

判断のしかた

マンションの二重床はうるさいのか。施工する側から説明します

二重床は床下に空間ができます。その中で音が響くのは事実です。では、なぜその空間を作るのか。床下には配管や電気の線が走っており、埋めてしまうと交換ができません。響きやすさが何で決まるのか、後から手を打てるのか、施工する側から順に説明します。

記事の一覧へ

現地調査・お見積り無料/しつこい営業はしません