「保証が付いているので安心です」
この一言が、あとで揉める種になることがあります。保証は1つではなく、2つあるからです。そして2つは、守る範囲がまったく違います。
2つの保証は、守るものが違う
| 誰が出すか | 守るもの | |
|---|---|---|
| メーカー保証 | 機器のメーカー | 機器そのものの不具合。製造上の問題や、通常の使用での故障 |
| 工事(施工)保証 | 工事をした会社 | 取り付けに起因する不具合。固定、防水、配線など |
分かりやすいのは雨漏りです。
屋根に穴を開けて金具を留める以上、雨仕舞いは工事をした側の仕事です。 パネルそのものが壊れていなくても、取り付け部分から水が入れば雨漏りします。これはメーカー保証では直りません。
🔴 工事の仕方で、メーカー保証が効かなくなることがある
ここがいちばん大事なところです。
機器には施工要領が決められています。固定の方法、締め付けの力、使ってよい部材、 配線の取り回し。これを外して取り付けると、メーカー保証の対象から外れることがあります。
つまり「メーカー保証が付いている」ことと「保証が使える」ことは、同じではありません。正しく付けてあって、初めて使えます。
外れやすいところ
- 指定されていない部材を使った(代用品・他社の金具など)
- 設置場所の条件を満たしていない(通気・温度・積雪・塩害の地域など)
- 組み合わせが認められていない(本体とパワーコンディショナの型が合わない)
- 所定の手続きをしていない(保証書の登録、工事写真の提出など)
最後の「手続き」は見落としやすいところです。設置したあとに登録が必要な機器があります。 やっていなければ、物は正しく付いていても保証が始まっていないことになります。
引き渡しの前に、そろえておきたいもの
| 書類 | なぜ要るか |
|---|---|
| 保証書(メーカー) | 機器ごとに出る。登録が必要なものは登録まで済ませる |
| 工事保証の書面 | 範囲と年数を文字にしておく。口約束だと、あとで食い違う |
| 工事写真 | 隠れてしまう部分の記録。何かあったときの根拠になる |
| 施工要領にそって付けた記録 | メーカー保証を使うときに求められることがある |
お客様には、どう伝えるか
専門的な話をそのままお伝えしても、かえって不安になります。伝えるのは、次の2つで足ります。
- 機器が壊れたときと、取り付けが原因のときでは、連絡先が違うこと
- 困ったときは、まずどこへ連絡すればよいか
窓口を1つ決めておくと、お客様は迷いません。「まずうちに連絡してください。こちらで切り分けます」と言えるかどうかが、 10年後の信用を分けると考えています。
当社にできること
当社は長崎県大村市の施工会社です。太陽光・蓄電池・エコキュートの工事を自社で行っており、業者様へ資材のご提供もしています。
資材をお求めいただく際に、その機種の施工要領や、保証を受けるために必要な手続きについても あわせてご相談いただけます。確実なことが言えない場合は、そのとおりにお伝えし、メーカーに確認します。