床鳴りの原因は1つではありません。音の種類から見当をつけます

同じ「床鳴り」でも、ギシギシとカチャカチャでは原因がまるで違います。置床の釘、支持脚のボルト、接着剤の入れ忘れ、洗面所の枠との擦れ。マンションの床を施工する側から、音の種類ごとに何が起きているかを書きました。🔴 ご自分で直すことは、あまりお勧めしません。その理由も書いています。

判断のしかた2026年9月29日約8分で読めます

「歩くとギシギシ鳴る」「カチャカチャと金属っぽい音がする」

同じ「床鳴り」という言葉でも、音が違えば原因も違います。そして原因が違えば、直し方も、床を開ける必要があるかどうかも変わります。

当社はマンションの内装工事で、置床(乾式二重床)の施工と、 鳴ってしまった床の手直しの両方を行っています。 この記事では、現場で実際に当たってきた原因を、音の種類ごとに書きます。

🔴 先に申し上げます。ご自分で直すことは、あまりお勧めしません。原因を特定する作業そのものが特殊で、難度が高いためです。理由は記事の最後に書きます。

音の種類で、だいたいの見当はつきます

音起きていること(多いもの)
ギシギシ/ミシミシ釘のまわり。下が空洞になっている、または木口に当たっている
カチャカチャ(金属音)支持脚・根太のボルト、C形鋼まわり
キュッ/こすれる音床材と枠の擦れ。洗面所でいちばん多い
一点だけ鳴るビスが曲がって、周りの物に当たっている

① 釘まわり ── 下が空洞になっている

置床では、パーティクルボード(ベースパネル)の上に捨て張り合板を重ねて張ります。この合板を釘で打ち留めるのですが、打つ場所によって、釘の先が何も掴んでいない状態になることがあります。

なぜ空洞になるのか

パーティクルボードは1枚ものではなく、何枚も並べて敷きます。 当然、板と板の継ぎ目ができます。 その継ぎ目に釘が入ってしまうと、釘の下には何もありません。

この状態で上を歩くと、合板がわずかに沈み、釘との間で音が出ます。 これがギシギシという鳴り方になります。

⚠️ 釘が継ぎ目に入っていなくても、板の木口(こぐち=切り口)に当たっているだけで 鳴ることがあります。しっかり留まっているように見えても、掴んでいるのは木口の一部だけという状態です。

正しい施工では、こうなっています

  • 捨て張り合板は、ベースパネルと直交させて張る
  • ベースパネルの継ぎ目と、捨て張り合板の継ぎ目をずらす
  • 接着剤と釘の併用で留める

継ぎ目をずらすのは、まさに「継ぎ目の上に釘を打たないため」です。 逆に言えば、ここが守られていない床は、後から鳴りやすくなります。

② カチャカチャという金属音 ── 支持脚・ボルト・C形鋼

置床は、コンクリートの床の上に支持脚を立て、 その上に床を組みます。脚には高さを調整するためのボルトが入っています。

金属っぽいカチャカチャという音が出るときは、 このボルトのまわりか、C形鋼を使っている部分であることが多いです。

接着剤の入れ忘れでも鳴ります

支持脚は、締めるだけでなく接着剤を併用して固定します。この接着剤が入っていないと、荷重がかかるたびに、ごくわずかに動きます。その動きが音になります。

🔴 これは施工のときにしか入れられないものです。 後から外側から足すことはできません。

③ いちばん多いのは、実は「擦れ」です

当社の経験では、洗面所でいちばんよく当たります。

ユニットバスの出入口には枠があります。 その手前に床材を貼るのですが、床材の端と枠が接していると、 人が乗って床がわずかに沈んだときに擦れて音が出ます。

この場合、音がするのは踏んだ場所ではなく、枠のあたりです。 床下を疑って探しても見つからず、原因が枠だったということが起きます。

④ 一点だけ鳴る ── ビスの打ち損じ

ビスは、まっすぐ入るとは限りません。 下地の硬いところに当たると、途中で曲がることがあります。

曲がったビスの先が、周りにある別の部材や配管に当たっていると、 荷重がかかるたびにそこで音が出ます。床のごく狭い範囲だけが鳴る場合は、これを疑います。

🔴 ご自分で直すことを、お勧めしない理由

床鳴りの補修について、ご自分でできる方法を書いている記事があります。 接着剤を注入する、ビスを打ち足す、といったものです。

当社としては、あまりお勧めしません。理由は3つあります。

1. 原因を特定する作業が、そもそも特殊です

上に挙げたとおり、原因は1つではありません。音の出ている場所と、原因のある場所が違うこともあります (洗面所の例がまさにそれです)。 見当をつけるには、どう組まれているかを知っている必要があります。

2. 外から見えないものが原因のことが多い

釘が継ぎ目に入っているかどうかは、床の上からは見えません。接着剤が入っているかどうかも同じです。 見えないものを相手にするので、当てずっぽうで穴を開けることになりがちです。

3. 直したつもりが、別の音を作ることがあります

たとえばビスを打ち足すと、そのビス自体が新しい原因になることがあります。 曲がって何かに当たれば、そこでまた鳴ります。

🎯 音の種類を伝えるだけでも、話が早くなります。「ギシギシなのかカチャカチャなのか」「踏んだ場所で鳴るのか、離れたところで鳴るのか」 「いつからか」。この3つを伝えていただければ、現地で見るところが絞れます。

当社にできること

当社はマンションの内装工事で、置床の施工と、鳴ってしまった床の手直しの 両方を行っています。関東の元請け様からのご依頼で、現場に入っています。

床鳴りでお困りの場合、まず音の種類と場所をお聞かせください。床を開ける必要があるかどうかも含めて、見立てをお伝えします。

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。

現地調査・お見積り無料/しつこい営業はしません