屋上防水の「そろそろ」と言われたら、どこを見て決めるか

防水層より先に排水口を見ます。雨のあと2日たっても水たまりが残るか、立ち上がりの端が浮いていないか。かぶせるか剥がすかの判断と、屋上に室外機が載っていると防水だけでは終わらない理由までまとめました。

判断のしかた2026年10月25日約7分で読めます

「屋上の防水、そろそろやり直したほうがいいですよ」。 点検に来た業者さんからこう言われて、本当にいま要るのか判断がつかないというご相談をいただきます。

雨漏りしていれば分かりやすいのですが、防水は漏れてからでは遅い工事です。漏れた時点で、下の躯体(コンクリートや鉄筋)まで水が回っていることがあります。 かといって、言われるたびにやり直すものでもありません。見るところがあります。

まず見るのは、屋上の「排水口」です

防水層そのものより先に、水の出口を見ます。排水口(ドレン)が落ち葉や土で詰まっていると、雨のあと屋上に水が溜まったままになります。 溜まった水は、防水層の弱いところを探して入っていきます。

  • 雨のあと、水たまりが残っていないか … 2日経っても残るなら、勾配か排水口に問題があります
  • 排水口のまわりだけ色が変わっていないか … 水が長く触れていた跡です
  • 防水層がふくれていないか … 下に水か空気が入っています。踏むとぶかぶかします
  • 立ち上がり(壁との境目)の端が浮いていないか … 漏れがいちばん多いのはここです
  • 表面に細かいひび割れが全面に出ていないか … 塗膜が寿命を迎えたときの形です

全面がきれいでも、1か所の端部から漏ります

防水は面で守るものですが、壊れるのはほとんど「端」と「穴のまわり」です。壁との境目、排水口、手すりの支柱の足元、室外機の架台を止めているボルトのまわり。 「屋上全体はまだきれいですね」で済ませず、こうした箇所を1つずつ見る必要があります。

工法は、大きく3つに分かれます

それぞれ性格が違います。どれが優れているという話ではなく、下地と建物の形で決まります。

工法向いているところ性格
ウレタン塗膜防水形が複雑な屋上、室外機や配管が多いところ液体を塗って膜にするので、入り組んだ形に追従できます。継ぎ目ができません
シート防水広くて平らな屋上あらかじめ出来ているシートを敷きます。品質が均一で工期が短い。継ぎ目の処理が要点です
アスファルト防水ビルや集合住宅の大きな屋上層を重ねるので丈夫ですが、工事の規模が大きくなります

耐用年数はおおむね10年前後を目安にしているメーカーが多いのですが、 これは「10年で必ず壊れる」という意味ではありません。 日当たり、人が歩くか、水が溜まりやすい形か。同じ工法でも、持ちはまるで違います。

「かぶせる」か「剥がす」かで、金額が変わります

いまの防水層の上から新しくかぶせる方法と、既存を撤去してからやり直す方法があります。

  • かぶせる … 撤去と処分が要らないので、工期も費用も軽くなります。ただし下に水が入っている状態でかぶせると、閉じ込めてしまいます
  • 剥がす … 下地の状態を見てから直せます。処分費と工期がかかります

だから「ふくれているか」を先に見ます。ふくれているのに安いほうを選ぶと、数年でまた同じところが浮いてきます。 逆に、傷みが表面だけなら、剥がさないほうが合理的です。

🎯 屋上に室外機が載っていると、防水だけでは終わりません

これはお見積りを比べるときに、いちばん差が出るところです。 屋上にエアコンの室外機が置かれているお宅では、防水をやり直すのに室外機をどかす必要があります。

  • 室外機を一時的に移すのか、架台ごと交換するのか … 架台の足が錆びていれば、戻しても同じことになります
  • 冷媒管(エアコンの配管)を何系統さわるのか … 台数ぶんの配管が屋上を走っています。外して繋ぎ直す手間がかかります
  • 使われていない配管が残っていないか … 以前の機械のぶんが置き去りになっていることがあります。残すのか撤去するのかを決めておきます
  • 架台を止めるボルトが防水層を貫いていないか … 貫いている場合、そこが将来の漏れ口になります。独立した基礎に替えられるかを見ます

防水屋さんと設備屋さんが別だと、ここで話が止まります

防水の会社は「室外機はそちらで動かしてください」と言い、 設備の会社は「防水の日程が決まってから」と言う。この間でひと月止まるのを何度も見ています。 当社は防水・外構・解体・設備を一社で受けられるので、同じ日程表の中で段取りを組めます。

当社が現地で確認していること

  • 排水口の数と詰まり。雨のあとに伺えるなら、水たまりの残り方も見ます
  • ふくれの範囲。踏んで確かめ、かぶせられるか剥がすかを判断します
  • 立ち上がりの端部と、貫通しているものすべて(架台のボルト・手すりの足元・配管)
  • 屋上に載っている機械の台数と、配管の系統数。ここを数えずに出した見積りは、必ず後から増えます
  • 屋根の上はドローンで撮ります。登れない形のお宅でも、画面でご覧いただけます

先に決めておくと、迷わずに進みます

防水は「どの工法にするか」から考えると迷います。順番は、①いまどこが傷んでいるか ②かぶせられるか ③屋上に載っているものをどうするか ④工法です。 ④から話が始まったときは、一度止めて①に戻ってください。

千葉県柏市では、この屋上防水を実際にご依頼いただいています。現地調査とお見積りは無料です。その場での契約はお願いしません。

お住まいの条件で調べます

現地調査とお見積りは、九州全域どこでも無料です。使える補助金があるかどうかも、あわせてお調べします。

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