「雨漏りがするので、外壁塗装をお願いしたい」。 このご相談をいただいたとき、当社はまずどこから漏れているかを見せてくださいとお願いします。
外壁を塗ることで止まる漏れもありますが、塗っても止まらない漏れのほうが多いのです。 塗装と防水は、名前が似ていて役割が違います。ここを分けて考えると、見積りの読み方が変わります。
塗装は「膜」、防水は「層」です
| 塗装 | 防水 | |
|---|---|---|
| 役割 | 下地を紫外線と雨から守る。色と艶で見た目を整える | 水が溜まっても下へ通さない層をつくる |
| 厚み | ごく薄い膜(数十マイクロメートル単位) | ずっと厚い層(ミリ単位になることも) |
| 向いている場所 | 垂直な面(外壁)。水が流れ落ちていく場所 | 水平な面(屋上・ベランダ)。水が溜まる場所 |
| 傷み方 | 色あせ、粉が付く(チョーキング)、細かいひび | 表面のふくれ、端部の浮き、水たまりが残る |
建物は「水が流れ落ちる面」と「水が溜まる面」でできています。流れ落ちる面は塗装で守り、溜まる面は防水で守る。これが基本の分け方です。
どこが塗装で、どこが防水なのか
- 外壁 … 塗装です。表面を守る工事です
- 屋上(陸屋根) … 防水です。塗装では守れません
- ベランダ・バルコニーの床 … 防水です。ここの劣化は、下の部屋の天井に出ます
- 勾配のある屋根 … 屋根材そのものと、屋根材の下の層で守ります。塗装は屋根材を保護するために行います
- サッシのまわり・外壁の継ぎ目 … シーリング(コーキング)です。塗装とは別の材料で、別に費用がかかります
- 笠木(かさぎ・手すりの上の天板) … 見落とされますが、漏れの出どころとしては多い場所です
弾性塗料は、防水材ではありません
雨漏りの原因は、壁の真ん中より「取り合い」に多いです
壁の平らな部分から漏れてくることは、実はあまりありません。違うものが接しているところ、何かが貫いているところから入ります。
- サッシの四隅
- ベランダの床と壁の境目(立ち上がりの端)
- 屋上の排水口のまわり
- 手すりの支柱の足元、室外機の架台のボルト … 防水層を貫いていることがあります
- 外壁を貫いている配管やフードのまわり
だから「外壁を塗りましょう」から話が始まる見積りは、一度止めて確かめたほうがよいのです。 漏れている場所と、直す場所が合っているかどうか。ここが合っていなければ、 塗り替えて見た目はきれいになっても、漏れは続きます。
塗装と防水は、足場を1回で済ませられます
別の工事ですが、足場は共通で使えます。外壁の塗装とベランダの防水を別の年に分けると、足場代を二度払うことになります。
足場が立っている間にやっておきたいこと
お見積りで確かめていただきたいこと
| 確かめること | なぜ |
|---|---|
| どの面に、どの工事をするのか | 「外壁塗装一式」だと、ベランダの防水が入っているか分かりません |
| シーリングは打ち替えか、増し打ちか | 既存を撤去して打ち直すのか、上から足すのかで持ちが変わります |
| 何回塗るのか(下塗り・中塗り・上塗り) | 回数を省くと、数年で色あせます |
| 足場代が別か、含みか | 他社と比べるとき、ここが揃っていないと比べられません |
| 保証の対象は塗膜か、漏れか | 「塗装の保証10年」は、雨漏りを保証するものとは限りません |
見てから、要る工事だけお伝えします
当社は塗装も防水も、屋根も外構も一社で受けられます。 だからこそ「壁は塗らなくてよいので、ベランダの防水だけにしましょう」とお伝えすることがあります。一式で受けたほうが売上は大きくなりますが、要らない工事を足しても後で分かります。
屋根の上はドローンで撮って、画面でご覧いただけます。現地調査とお見積りは無料です。その場での契約はお願いしません。