天井に茶色いしみが出た。壁紙が浮いてきた。窓の上から水が垂れる。雨漏りで最初にお困りになるのは「どこを直せばいいのか分からない」ことです。
そしていちばん多い失敗は、原因が分からないまま直してしまうことです。 直したつもりで足場をばらし、次の大雨でまた同じ場所に出る。これを2度3度と繰り返すお宅があります。
🔴 しみの真上から入っているとは限りません
ここが雨漏りのいちばん厄介なところです。水は入ったところから、まっすぐ下に落ちてきません。
- 屋根から入った水が、野地板や梁を伝って数メートル横に走る
- 外壁から入った水が、柱を伝って下の階に出る
- サッシの上から入った水が、窓枠の中を回って下枠から出る
- 出口は、水が溜まりやすいところ・材料が切れているところになります
だから「天井のしみの真上の瓦を直す」では当たらないことが起こります。 入口を探す作業が、修理そのものより大事です。
当社が見ていく順番
| 順 | やること | 何が分かるか |
|---|---|---|
| ① | お話を伺う | いつ出るか(大雨のときだけか、小雨でも出るか)、風の向き、何年前からか。ここでかなり絞れます |
| ② | 目で見る | 屋根・外壁・サッシまわり・ベランダ・笠木・排水口。貫通しているもののまわりを重点的に |
| ③ | ドローンで屋根を撮る | 登れない屋根、急な屋根でも見られます。撮った画面を一緒にご覧いただけます |
| ④ | 散水試験 | 水をかけて、実際に再現します。これがいちばん確かです |
屋根の上はドローンで撮ります
散水試験は「下から1か所ずつ、時間をかけて」
ホースで水をかけて、漏れを再現する方法です。やり方に決まりがあります。
- 下から順にかけます。上からかけると、どこから入ったのか分からなくなります
- 1か所ずつ。同時に何か所もかけると、当たっても特定できません
- 1か所に時間をかけます。すぐには出ません。中を伝って出てくるまで待ちます
- 室内で見ている人が要ります。出た瞬間と、かけていた場所を合わせます
半日がかりになることもあります。それでも、ここを省くと直す場所が決まりません。
正直に申し上げると、1回で分からないこともあります
強い風を伴う雨のときだけ出る漏れは、散水では再現しにくいことがあります。 隠れた部分(天井裏・壁の中)を開けてみないと分からないこともあります。
そのときは「ここが怪しいが、断定はできません」とお伝えします。可能性の高いところから手を付け、次の大雨で結果を見るという進め方になります。 分からないのに「ここです」と言い切るほうが、お客様にとって損になります。
先に直すべきものの順番
| よくある入口 | 直し方の例 |
|---|---|
| サッシまわり・外壁の継ぎ目 | シーリング(コーキング)の打ち替え |
| ベランダ・屋上の防水層の端 | 防水のやり直し(かぶせるか、剥がすか) |
| 笠木(手すりの上の天板) | 笠木の取り替え、下の防水の処理 |
| 屋根の棟・谷・板金 | 板金の交換、下葺き材のやり直し |
| 貫通しているもののまわり | 配管・フード・架台のボルトの処理 |
外壁の塗装は、雨漏りを止める工事ではありません。塗装と防水の違いは別の記事に書きました。 「雨漏りがするので外壁塗装を」と言われたときは、一度立ち止まってください。
急ぐとき、応急にできること
- 室内はバケツと養生で受けて、水が広がらないようにしてください
- 天井裏に水が溜まっていることがあります。電気の配線に触れると危ないので、照明の近くに出ているときは使用を控えてください
- 🔴 ご自身で屋根に上がらないでください。濡れた屋根はとても滑ります。雨漏りより転落のほうが重い事故になります
千葉県柏市と茨城県取手市に営業所があります。現地調査とお見積りは無料です。原因が分からないまま工事をお勧めすることはしません。