太陽光の話でいちばん語られないのが、載せたあとの話です。
売るときは「何年で回収できます」までで終わりがちですが、設備は回収し終わったあとも屋根の上にあり続けます。10年後、15年後、20年後に何が起きるのかを、順番に書きます。
10年目 ── 卒FIT。売電価格が下がります
住宅用の太陽光は、国が決めた価格で10年間、電力会社が買い取ってくれます(FIT)。 この10年が終わることを「卒FIT」と呼びます。
| 時期 | 売る値段の目安 |
|---|---|
| 1〜4年目 | 24円/kWh(2026年度に載せた場合) |
| 5〜10年目 | 8.3円/kWh |
| 🔴 11年目以降(卒FIT) | 🔴 7〜9円/kWh前後。⚠️ 買い取る会社を自分で選ぶ形になります |
🔴 ここが、いちばん誤解されているところ
⚠️ ただし蓄電池は安くありません。卒FITで失う売電収入と、蓄電池の費用を並べて比べる必要があります。当社は足さないほうがよいときは、そう申し上げます。蓄電池は何kWh選べばいいのか
🔴 10〜15年目 ── パワーコンディショナの交換
これが、いちばん見落とされる費用です。
パワーコンディショナは、パネルが作った直流の電気を、家で使える交流に変える機械です。パネルより先に寿命が来ます。
| 交換の時期 | 🔴 10〜15年に1回 |
| 費用の目安 | 🔴 20〜35万円ほど(機器+工事) |
| 20年使うなら | 🔴 ほぼ必ず1回、場合によっては2回 |
⚠️ 回収年数の試算に、これが入っているか確かめてください
🎯 ちなみに蓄電池を後から足すとき、パワコンをまとめられることがあります。交換の時期と蓄電池の検討が重なるなら、同時にやるほうが工事が1回で済みます。
20年目以降 ── パネルはまだ動きます
パネル自体の寿命は、一般に25〜30年とされています。⚠️ ただし新品のときより発電量は落ちます。年に0.5%前後ずつ下がっていく、という見方が一般的です。
つまり20年目でも、当初の9割前後は発電している計算になります。「20年で使えなくなる」ものではありません。
⚠️ ただし、屋根のほうが先に限界を迎えることがあります。屋根の葺き替えとパネルの寿命、どちらが先に来るかは、 載せる前に一度考えておく価値があります。屋根の寿命が近いなら、載せる前に
🔴 いつかは外します ── 撤去と処分
建て替え、屋根の葺き替え、設備の入れ替え。理由は何であれ、いつかは外します。
| 何に | 目安 |
|---|---|
| 取り外しの工事 | 足場を含めて十数万円〜(屋根の形と規模で変わります) |
| パネルの処分 | ⚠️ 産業廃棄物として処理します。枚数に応じた費用がかかります |
| 🎯 屋根の工事と同時なら | 🎯 足場が1回で済みます。別々にやるより安くなります |
🎯 事業用には「積立」の決まりがあります
まとめ ── 20年をひと続きで見る
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 1〜10年目 | FITの価格で売れます。自家消費が中心の設計なら、ここで回収が進みます |
| 🔴 10〜15年目 | 🔴 卒FIT(売電価格が下がる)+パワコンの交換(20〜35万円)が重なります |
| 15〜25年目 | 発電は続きます。⚠️ 屋根の状態と相談する時期 |
| いつか | 撤去と処分。屋根の工事と同時なら足場が1回で済みます |
🔴 10〜15年目に、卒FITとパワコン交換が同じ時期に来ます。ここを知っていれば、慌てずに済みます。当社は載せる前の試算に、この時期の費用を入れてお出しします。
すでに載っている設備のご相談も承ります。⚠️ 他社で載せたものでも構いません。卒FITが近い、パワコンの調子が悪い、屋根を直したいのでパネルを外したい。 現地を見てからお答えします。調査とお見積りは無料です。