「太陽光はやめたほうがいい」と言われる理由を、施工店が正直に書きます

やめたほうがいい家は実際にあります。北向きの屋根、屋根の寿命が近い、昼にほとんど電気を使わない、海に近すぎる、数年で引っ越す。当てはまるなら載せないほうがよいと申し上げます。逆に、よく言われるけれど当てはまらない心配も分けて書きました。

判断のしかた2026年8月23日9分で読めます

「太陽光はやめたほうがいい」と検索して、このページに来られたのだと思います。

太陽光を売っている会社が書くページなので、身構えて読んでいただいて構いません。そのうえで、正直に書きます。

🔴 結論 ── やめたほうがいい家は、実際にあります

当社は、当てはまるお宅には「載せないほうがよい」と申し上げています。断る理由がない案件だけを受けたほうが、あとで揉めないからです。下に、その条件を5つ書きます。

🔴 やめたほうがいい家の条件

① 屋根が北向き、または載せられる面積が足りない

いちばん多い理由です。南向きに比べて、北向きは発電量が大きく落ちます。東西向きは条件によっては成り立ちますが、北向きだけしか面が無いお宅は、費用を回収する前に設備の寿命が来ます。

⚠️ 面積も同じです。2kWや3kWしか載らない屋根では、 工事の手間はほとんど変わらないのに発電量だけが小さくなり、割に合いません。

🔴 ② 屋根の寿命が近い

これがいちばん見落とされます。太陽光パネルは20年以上もちますが、屋根はもたないことがあります。

⚠️ 屋根を葺き替えるとき、パネルを一度すべて外して、また載せ直すことになります。この脱着だけで数十万円かかります。屋根の塗り替えや葺き替えが5年以内に来そうなら、先に屋根をやってから載せるべきです。

🎯 順番を逆にするだけで、この費用は丸ごと消えます。当社は外壁塗装も自社でやっているので、先に屋根と外壁を見て、載せる時期をご提案できます。外壁・屋根塗装について

③ 昼間、家にほとんど人がいない ── そして蓄電池も付けない

🔴 いまの太陽光は「売って稼ぐ」ものではなく「買う電気を減らす」ものです。2026年度の売電価格は1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWh。 一方で買う電気は30円台です。

つまり作った電気を自分で使うほど得になり、売るとほとんど得になりません。昼にだれもいない家は、作った電気の大半を安く売ることになります。

⚠️ ただし、蓄電池を付けると話が変わります。昼に貯めて夜に使えるからです。「太陽光だけ」なら向かないが「太陽光+蓄電池」なら成り立つ、というお宅はあります。売電24円で元は取れるのか

④ 海に近すぎる

メーカーの多くは「海岸から◯m以内は保証の対象外」という線を引いています。 500m以内を外しているところが目立ちます。

🔴 どのメーカーも保証を出さない立地では、当社は載せません。保証が無い状態で20年使う設備を売ることになるからです。塩害の話

⑤ 数年で引っ越す予定がある

太陽光は10年以上住んで、はじめて計算が合う設備です。⚠️ 売却時に評価額として上乗せされるとは限りません。3〜5年で出るご予定があるなら、載せないほうがよいと申し上げます。

🎯 逆に ── よく言われるけれど、当てはまらない心配

「やめたほうがいい」の理由として挙がるもののうち、誤解や、条件つきの話が混ざっています。分けて書きます。

よく言われること実際のところ
「九州は出力制御がひどい」🎯 ご家庭の10kW未満は対象外です。6.9%といった数字は事業用を含むもの。詳しく
「台風で飛ぶ」⚠️ 飛ぶ原因のほとんどは施工です。野地板だけにビスを打つと引き抜かれます。垂木に留めていれば別の話になります
「雨漏りする」⚠️ これも工法の問題です。瓦の上から直接ビスを打つやり方は割れて雨が入ります。安すぎる見積りは工法を確かめてください
「元が取れない」🔴 条件によります。上の5条件に当てはまらず、昼に電気を使う家なら成り立ちます。当てはまるなら、確かに取れません
「補助金が終わったから今は損」⚠️ 半分正しい。補助金があれば回収は早い。 ただし「無ければ意味がない」ものではありません

⚠️ 見落とされがちな、本当の追加費用

「やめたほうがいい」と言われる背景には、見積りに入っていない費用があとから出てくるという話があります。先に書いておきます。

  • 🔴 パワーコンディショナの交換 … 10〜15年に1回、20〜35万円ほど20年使うなら、ほぼ必ず1回来ます。これを入れずに回収年数を出している試算は、実態と合いません
  • 足場 … 屋根の形と立地で変わります。 ⚠️ 坂の多い土地では、平地より手間がかかります
  • 分電盤の交換 … 古いお宅では必要になることがあります
  • 撤去・処分 … いつかは外します。20年後どうなるか

🔴 見積りは「何が入っていないか」で比べてください

金額だけを並べても比べられません。安いほうは、含まれていないだけかもしれません。⚠️ 「この見積りに入っていないものを全部教えてください」と聞くのが、 いちばん早い確かめ方です。答えられない会社は、現場を把握していない可能性があります。

🎯 では、向いているのはどんな家か

当てはまる数が多いほど向いています
屋根南・東・西を向いた面がある/葺き替えや塗り替えを最近やった、または当分先
🎯 電気の使い方昼に電気を使う(在宅のお仕事・小さなお子さん・店舗兼住宅)/ オール電化やエコキュートを使っている
住み方10年以上住む予定がある
重く見ていること停電への備え/電気代の値上がりが不安/EVを持っている、または買う予定

🎯 EVをお持ちなら、相性はさらに良くなります。⚠️ ただし充電のコンセントは外構の土間を打つ前に位置を決めてください。EV充電の話

当社が実際にやっていること

  • 🔴 向かないお宅には「向きません」と申し上げます。屋根が北向きで面積も足りない、海に近すぎてどのメーカーも保証を出さない。そういうお宅は実際にあります
  • 屋根の状態を先に見ます。⚠️ 葺き替えが近いなら「先に屋根をやってから」とお伝えします。 上がるのが危ないお宅ではドローンで撮ります
  • 「必ず◯年で回収できます」とは言いません。前提を書いた試算をお出しし、前提を変えたらどうなるかも並べてお見せします
  • ⚠️ 補助金が無い時期なら、待つ選択肢も並べます。市町村の制度は年度ごとに作り直され、復活することがあります

現地調査とお見積りは無料です。九州全域どこでも変わりません。 🔴 その場で契約を迫ることはしません。訪問販売が来たときの話

まとめ

  • 🔴 やめたほうがいい家はあります … 北向き・面積不足/屋根の寿命が近い/昼に人がいなくて蓄電池も付けない/ 海に近すぎる/数年で引っ越す
  • ⚠️ 一方で「出力制御」「台風」「雨漏り」は、誤解か施工の問題です
  • 🔴 パワコンの交換費用を入れていない試算は、実態と合いません
  • 🎯 迷ったら「この見積りに入っていないものを全部教えてください」と聞いてください

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