「太陽光はいくらですか」と聞かれたとき、いちばん最初に確かめるのが屋根材です。金額の幅の多くは、ここで決まります。
⚠️ インターネットで見かける「3〜5kWで80〜150万円」という幅。 この70万円の開きの半分ほどは、屋根材の違いだと思ってください。
先に結論
- スレート(コロニアル・カラーベスト)が、いちばん載せやすく安い
- 金属(立平・折板)は、穴をあけずに留められる場合があり、雨漏りの危険が最も小さい
- 🔴 瓦は手間がかかり、費用が上がる。ただし載せられないわけではない
- ⚠️ 陸屋根(平らな屋根)は架台が要る。防水層を傷めない工法を選ぶ必要がある
まず、うちの屋根がどれかを見分ける
図面が無くても、見た目で分かります。
| 屋根材 | 見た目の特徴 |
|---|---|
| スレート | 薄い板が横に並び、継ぎ目が横一直線。厚みは5mmほど。2000年前後の家に多い |
| 金属(立平) | 屋根の上から下へ細長い筋が通っている。継ぎ目が縦 |
| 金属(折板) | 波打った形。倉庫や工場、カーポートで多く見ます |
| 瓦 | 1枚ずつが厚く、山と谷が波のように続く。和瓦・洋瓦(平板瓦)がある |
| 陸屋根 | 平らで、傾きがほとんど無い。屋上に出られる家はこれ |
🎯 見分けがつかなくても大丈夫です。現地で確かめます。 屋根に上がるのが危ないお宅では、ドローンで撮って確認します。
屋根材ごとに、何が変わるのか
スレート ── いちばん載せやすい
屋根に穴をあけ、下地の垂木(たるき)にビスを打って金具を留めます。穴の周りは防水の処理をします。工法が確立していて、部材も揃っているため、費用がいちばん抑えられます。
🔴 スレートで、いちばん気をつけること
当社では、施工の前に下地の位置を確かめ、どこに何本打つかを決めてから始めます。
⚠️ もうひとつ。スレートは築15〜20年で塗り替えの時期が来ます。 傷みが進んでいると、踏んだだけで割れることがあります。載せる前に塗り替えたほうがよいお宅では、その順序をご提案します。
金属(立平・折板) ── 穴をあけずに済むことがある
🎯 立平や折板の屋根では、屋根の突起をつかむ金具(ハゼつかみ金具)が使えます。穴をあけないので、雨漏りの危険がいちばん小さい工法です。
⚠️ ただし条件があります。屋根の形式(ハゼの形)が金具に合うこと、 そして屋根そのものが十分に固定されていることです。 屋根自体が弱ければ、金具が強くても意味がありません。
カーポートの屋根に載せる場合も、この工法になることが多いです。カーポート太陽光について
🔴 瓦 ── 手間がかかるが、載せられます
「瓦だから載せられない」と言われた、というご相談をいただくことがあります。載せられます。ただし手間が違います。
| やること | なぜ手間なのか |
|---|---|
| 瓦を1枚ずつ外す | 金具を入れる位置の瓦を外します。割らずに外す作業です |
| 支持金具を垂木に留める | 瓦の下の下地に直接留めます |
| 瓦を加工して戻す | 金具が出る分だけ瓦を欠き取って元に戻します。ここが手間 |
| 防水の処理 | 瓦の下に入る雨水の逃げ道を塞がないようにします |
この作業のぶん、スレートより費用が上がります。⚠️ 見積りを比べるとき、瓦のお宅で他社より極端に安い金額が出てきたら、工法を確かめてください。
⚠️ 瓦で、やってはいけない工法
🎯 長崎県は、瓦屋根のお宅が多い地域です。当社は瓦の施工実績があります。まず現地で瓦の種類と下地を確かめます。
陸屋根(平らな屋根) ── 防水層を傷めないこと
傾きが無いので、パネルに角度をつける架台が要ります。 問題は留め方です。屋根の防水層に穴をあけると、そこが雨漏りの原因になります。
- 置き基礎(コンクリートの重り)で押さえる … 穴をあけません。 ⚠️ ただし重量が増えるので、建物が耐えられるかを確かめます
- 躯体に固定する … しっかり留まりますが、防水の処理を確実にやる必要があります
⚠️ 陸屋根は、防水層そのものにも寿命があります(10〜15年ほど)。 パネルを載せたあとで防水をやり直すと、外して戻す手間がかかります。防水の時期が近いお宅では、先に防水をお勧めすることがあります。
まとめ ── 費用の順
| 屋根材 | 費用の目安 | 雨漏りの危険 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| スレート | 基準 | 中 | いちばん一般的。下地の位置が命 |
| 金属(立平・折板) | やや安い〜同等 | 小 | 穴をあけずに済む場合がある |
| 瓦 | 高い | 中 | 手間がかかる。載せられないわけではない |
| 陸屋根 | 高い | 大 | 防水層を傷めない工法を選ぶ |
⚠️ この表は目安です。同じスレートでも、傷み具合・屋根の形・段数・ 足場が要るかどうかで変わります。現地を見ずに金額は出せません。
見積りを比べるときに、聞いてほしいこと
- 🔴 どこにビスを打ちますか(垂木か、野地板か)
- 🔴 瓦の場合、瓦をどう扱いますか(外して戻すのか、上から打つのか)
- 防水の処理はどうしますか
- 足場は要りますか。見積りに入っていますか
- 屋根の傷みは、いま直したほうがよいですか
⚠️ これらにその場で答えられない会社は、現場を把握していない可能性があります。値段だけを比べても、この差は見えません。
屋根に上がらずに、傷みを確かめられます
当社は国土交通省 大阪航空局の飛行承認(人・物件から30m未満)を受けています。 急勾配の屋根や、踏むと割れる屋根では、無理に上がらずドローンで撮って確かめます。 この承認が無いと、建物から30m以内に近づけません。
🔴 現地調査とお見積りは無料です。九州全域どこでも変わりません。 屋根の状態を見たうえで「先に屋根を直したほうがよい」と申し上げることもあります。