工務店様・電気工事店様から、こういうお話を伺うことがあります。 「補助金は着工前に出すものだと思っていたら、その市は工事が終わってからでよかった」。 あるいはその逆で、「出すのが遅くて間に合わなかった」。
2026年10月、当社は関東に営業所を置くにあたって、1都4県と8つの市区の公式ページを1件ずつ開いて確かめました。そこで分かったのは、金額の差より「申請を出す時期」の差のほうが厄介だということです。
同じ県の中でも、順番が逆になります
千葉県の柏市と我孫子市は、利根川をはさんだ隣どうしです。その2つがこうでした。
| 自治体 | 申請を出す時期 |
|---|---|
| 我孫子市(千葉) | 契約後で、工事の着手前。工事を始めてしまうと受けられません |
| 柏市(千葉) | 太陽光は事前(契約前)申請。 いっぽう蓄電池やエネファームなどは、工事が完了してから申請します |
同じ市の中でも、設備によって分かれています。「この市は着工前」と一括りに覚えると、必ずどこかで外します。
東京は、都と区を別々に管理することになります
| 制度 | 申請を出す時期 |
|---|---|
| 東京都 | 事前申込 → 工事 → 交付申請兼実績報告。契約より先に事前申込を出します |
| 墨田区 | 🔴 工事着工の1か月前から7営業日前までに申請。 早すぎても遅すぎても受け付けてもらえません。着工後は不可と明記されています |
| 杉並区 | 工事及び支払いが完了した後に申請します |
墨田区の「窓」が、いちばん落としやすいところです
交付決定を待たないと着工できない県もあります
埼玉県は「補助金交付決定を受けてから工事に着手すること」が要件です。 申請を出しただけでは足りません。決定の通知が届くまで、現場を動かせません。
神奈川県も、契約前の申請は可能ですが交付決定の日以降に着工という形です。 工程を組むときに、この待ち時間を見込んでおく必要があります。
締切より先に、枠が終わります
もうひとつ、時期の話で見落とされがちなことがあります。多くの制度は、締切が来る前に予算が尽きて終わります。
| 自治体 | 実際に起きたこと |
|---|---|
| 埼玉県 | 太陽光・太陽熱は5月18日の受付開始から9日後の5月27日に予算額へ達して終了。 締切は翌年1月29日でした |
| 神奈川県 | 第2期は9月7日から9月30日までの予定が、受付初日の9月7日に予算額へ達して締切 |
| 取手市(茨城) | 6月1日に受付開始。9月末には残り0件(太陽光・蓄電池とも30件の枠) |
神奈川県のように受付初日に締め切られる制度では、 「受付が始まってから準備する」では間に合いません。初日に申請を出せる状態まで、春のうちに仕上げておくしかありません。
施工する側の段取りとして、どう組むか
当社が現場で意識している順番を書きます。
- ①お客様の住所が決まった時点で、その自治体の申請時期を調べる。金額より先にここです
- ②設備ごとに分かれていないか確かめる。柏市のように太陽光と蓄電池で時期が違うことがあります
- ③交付決定を待つ期間を、工程に入れる。埼玉県のように決定前は着工できない場合、ここを飛ばすと職人の手配が崩れます
- ④県と市の両方を見る。県の枠が閉じていても、市の枠が残っていることがあります
- ⑤残り枠は「何月何日時点」で見る。公表している自治体なら、残りが金額や件数で分かります
抽選の自治体もあります
守谷市(茨城)は先着順ではなく抽選でした。 申込期間は7月31日から8月12日までの2週間だけです。ここを逃すと、先着順と違って「急いで申し込む」ことができません。
杉並区も、予算額に達した場合は抽選を実施することがあると書かれています。「早い者勝ち」という前提だけで動くと、抽選の自治体を取りこぼします。
当社が材料をお分けする場合
当社は長崎県大村市の本社と、茨城県取手市の営業所から、 太陽光パネル・蓄電池・エコキュートなどの資材をお分けしています。施工は当社も自社で行っているので、納まりや保証の話も現場の言葉でお答えできます。
補助金の申請時期は、ご相談のときにお調べします
県ごとにまとめたものを、こちらに出しています。